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仮想サーバー構築 [ベアメタルサーバー]

概要

拡張ロードバランサーであるvThunderを、KCPS(ベアメタルサーバ)上のESXi内に作成、及び設定をします。

  • ESXi上に仮想サーバーとしてvThunderを追加します
  • vThunderに初期設定を行います
  • KCPS上でvThunderにアクセスできるようにファイアウォール、ポート転送の設定をします
  • バーチャルサーバのIPアドレス用にセカンダリーIPアドレスを取得します

 

仮想サーバー(vThunder)の作成

ベアメタルサーバへログインし、新規仮想サーバーの作成を行います。

※OVAファイルはこちらからダウンロードしてください。
※A10 vThunder5.2.1の最小スペック要件が「1vCPU 4GBメモリー」となります。
 お客さま要件に合わせて「1vCPU 4GBメモリー」以上のスペックで仮想サーバーの作成をお願いいたします。

・作成タイプは「OVFまたはOVAファイルから仮想サーバーをデプロイ」を選択します。

 

・ネットワークのマッピングにて使用するネットワークを選択してください。

 ※managementはサービスポートを選択しないでください。

 

・ネットワークの詳細設定は仮想サーバー作成後に別途コンソールで行う必要があるため、

「その他の設定」画面でのネットワーク詳細設定は不要です。

 

vThunderの初期設定

仮想サーバーを起動後、ESXi上のコンソールにて初期設定をコマンド投入で行います。

※初期ログインのユーザ名/パスワードは admin/a10 となります。パスワードにつきましては別途変更頂くことを推奨いたします。

 

・初期設定の内容は以下となります。

 - インターフェースの有効化

 - IPアドレスの設定

 - サービスの有効化(WebUI及びSSHアクセスの許可)

 

以下、コマンドによる初期設定の例を示します。

※コマンドは >XXXXXX または #XXXXXXX の形で記載しています。

(XXXXXXがコマンドとして入力する部分となります)。

※下線部は任意の値を設定可能となります(下記例通りの設定値が必須ではございません)。

=======================================================

<enableモードへのログイン、コンフィギュアモードへ遷移>

 > enable

 ※パスワードが求められますが、空白のままEnter押下でログイン可能です。

  #configure

 

<インターフェースの有効化>

#interface ethernet 1

#enable

#interface ethernet 2

#enable

#exit

 

<VEの設定(下記例ではInterface1、2の2か所をサービスポートとして設定)>

#vlan 100

#untagged ethernet 1

#router-interface ve 100

#exit

#interface ve 100

#ip address XXX.XXX.XXX.XXX /ZZ ※Interface1で使用するIP/ネットマスクの設定

#exit

#vlan 200

#untagged ethernet 2

#router-interface ve 200

#exit

#interface ve 200

#ip address YYY.YYY.YYY.YYY /ZZ ※Interface2で使用するIP/ネットマスクの設定

#exit

 

<デフォルトルートの設定>

#ip route 0.0.0.0 /0 AAA.AAA.AAA.AAA ※デフォルトゲートウェイのIPアドレス設定

#exit

 

<Interfaceのマネージメントサービス許可(下記例ではSSH、HTTPSを許可)>

※SSHによるコマンドラインやHTTPSによるWeb管理画面へのアクセス許可となります。

#enable-management service ssh  ※ve100とve200でSSHによるアクセス許可

#ve 100

#ve 200

#enable-management service https  ※ve100とve200でHTTPSアクセス許可

#ve 100

#ve 200

#exit

 

<ホストネームの設定>

#hostname XXXXXXXXXXXXXXXXXXX

 

<設定の保存(起動コンフィグとして保存)>

#write memory
=======================================================

 

ファイアウォール、ポート転送の設定

vThunderへのアクセスは、SSH(22番ポート)、HTTPS(443番ポート)を使用します。

必要に応じてKCPSのファイアウォール及びポート転送の設定をします。

設定手順はKCPSナレッジサイトをご参照ください。

 

 

ネットワーク環境の設定後、ウェブブラウザからvThunderのIPアドレスにアクセスし、ウェブサイト画面にログインします。

※管理画面のIPはFWで設定したグローバルアドレスもしくはイントラのIPアドレスとなります。

※初期値は以下となります。

ID:admin

Password:a10

ログイン後パスワードの変更をお願いします。

 

セカンダリIPアドレスの取得

バーチャルサーバに設定するIPアドレス用に、セカンダリーIPアドレスを取得しておきます。

設定手順はKCPSナレッジサイトをご参照ください。

 

操作方法

2024/03/15 2024/03/15