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GSLBの設定

GSLBの概要

GSLB機能はvThunderがDNS応答をコントロールすることで、トラフィックを複数サイトに分散させる機能です。
SLBを行うvThunderと連携させることで、より柔軟な振り分けルールの設定が可能です。

  • データセンターにフェイルオーバーと事業継続性を提供
  • 複数サイトでの配備を最適化
  • 地理的近接性とネットワーク近接性のポリシーメトリックをサポート
  • DNSプロキシーモードとDNSサーバモードの両方をサポート
  • 同一のアプライアンスでローカルトラフィックとグローバルトラフィックの管理を実行

GSLB_fig1

通信フローの補足

  1. GSLBからSLBに対し、常時ヘルスチェックを行っている
    Clientがhttp://www.sub.example.local/へアクセスする
  2. ClientからLocalDNSへ”www.sub.example.local”の名前解決のため問い合わせ
  3. LocalDNSは権威DNS Serverへ名前解決のため問い合わせ
  4. 権威DNS Serverの設定にて“sub.example.local”に関する名前解決をGSLB1へ権限移譲している
    権威DNS ServerはGSLB1へ問い合わせを行うようにLocalDNSへ応答
  5. LocalDNSからGSLB1へ”www.sub.example.local”の名前解決のため問い合わせ
  6. GSLB1はSLB1の“HTTP VS1”またはSLB2の“HTTP VS2”のいずれかで最適なIPアドレスをLocalDNSへ応答
    (今回の記載例では”HTTP VS2″のIPアドレスを応答)
  7. LocalDNSはClientへ”HTTP VS2″のIPアドレスを応答
  8. Clientは”HTTP VS2″へアクセス
  9. SLB2の”HTTP VS2″では、BackendServerへ振り分け
  10. BackendServerはSLB2へHTTPレスポンスを返す
  11. SLB2はClientへHTTPレスポンスを返す
  12. クライアントにページが表示される

DNS バーチャルサーバ(SLB)の作成

DNSクエリーを受け付けるためのバーチャルサーバを作成します。
作成手順としては通常の負荷分散用のバーチャルサーバ作成と同様になりますが、下記についてご注意ください。

  • タイプは「DNS」を選択する。
  • グローバルSLBは「有効」に設定する。

vThunder_vs_dns1

サービスIP設定

受け取ったDNSクエリーに対して応答するIPアドレスを設定します。
必要に応じてIPアドレスへのヘルスモニタを設定します。

  • 「コンフィグ」 → 「グローバルSLB」 → 「サービスIP」の画面より左下の「追加」を選択します
  • サービスIP名とDNSで応答する「IPアドレス」、「ヘルスモニタ」を設定してOKボタンをクリックします。

vThunder_serviceIP2

サイト設定

サイト設定を行います。サービスIPにてvThunderのバーチャルサーバ(SLB)を設定した場合にはvThunderのアドレスを設定します。

  • 「コンフィグ」 → 「グローバルSLB」 → 「サイト」の画面より左下の「追加」を選択します
  • サイト(DC)の「名前」を設定し、vThunder(SLB)を登録する場合には「SLB-デバイス」の項目にて「追加」を選択します
  • SLBデバイス登録画面にて「デバイス」、「IPアドレス」、「VIPサーバ」を設定してOKボタンをクリックします。
  • サイト設定画面で、再度OKボタンをクリックします。

vThunder_site2

ポリシー作成

負荷分散のポリシーを設定します。

  • 「コンフィグ」 → 「グローバルSLB」 → 「ポリシー」の画面より左下の「追加」を選択します。
  • 負荷分散のポリシーを設定してOKボタンをクリックします。

vThunder_policy1

ゾーン設定

DNSのゾーンや各種レコードに関する設定を行います。

  • 「コンフィグ」 → 「グローバルSLB」 → 「ゾーン」の画面より左下の「追加」を選択します。
  • サブドメインのFQDNを「名前」に入力します。

vThunder_zone1

  • 「サービス」の項目で「追加」を選択します。
  • Aレコードの場合には、「DNS Aレコード」の「VIP手順」にて「ServiceIP」を選択し、「スタティック」にチェックをして「追加」を選択します。
  • ゾーンのサービス設定画面にてOKボタンをクリックします。
  • ゾーンの設定画面にて再度OKボタンをクリックします。

vThunder_zoneService1

GSLB グローバル設定

GSLB設定を有効化します。

  • 「コンフィグ」 → 「グローバルSLB」 → 「グローバル」を選択します。
  • GSLB自身をSLBと兼任する場合には、「GSLBをサイトSLBデバイスとして動作させる」を「有効」に設定します。
  • 「GSLBをコントローラとして動作させる」を「有効」に設定してOKボタンをクリックします。

vThunder_gslbGlobal1

設定変更後は画面右上の保存ボタンをクリックしてください。

操作方法

2024/03/15 2024/03/15